こんにちは、イラストレーターのタカタカヲリです。
日一日と秋の色味が深く、濃くなってきている、と感じます。
秋は香りの季節。
どこからか風にのって運ばれてくる金木犀の甘い香り、
夕方、よそのお宅から漂ってくる秋刀魚を焼くこうばしい匂い、
そして、松茸の、めったにお目にかかれない香り・・・
秋生まれのワタシ。
秋を感じる名前を、ということで祖父が「かをり」(本名はひらがなです)と名付けてくれました。
祖父は絵を描くのが好きで、河原の石に目鼻を描いてこけしに仕立てたり、
スケッチをしによく山へ出かけたりしていました。
若い頃は画家を志し、どなたかに師事していた事もあったようでした。
絵の仕事を望みながら、なんらかの事情で断念せざるを得なかった祖父。
そして、幸運にも絵を生業としているワタシ。
誕生日が巡ってくるたびに、今こうしていられるありがたさ、
生かされているという不思議に、深く頭を垂れずにはおれないのです。