描くコト 紡ぐコト

描く。紡ぐ。奏でる。遊ぶ。寝る。食べる。 時々、怠ける。 うそ。ほとんど怠けてるかも笑。 イラストレーターのタカタカヲリです。

2008年09月

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秋は、文化祭の季節。
そして私たち家族は、毎週末、自宅近辺の高校の文化祭見学に走り回る日々だ。

というのも、上のムスコが来年高校受験。
志望校を決めるうえで、できるだけたくさんの高校を見て回り、
それぞれの学校や生徒の雰囲気を知っておいた方が良いだろう、という訳なワケ。

「最低でも、公立私立まとめて10校は見に行ってください。」
中学のセンセイ方は、そのようにおっしゃるんだけど、
「そんなに見に行ったって、私立はともかく公立高校にそんな違いがあるとは思えないね~」
とイヂワルな気持ちになってしまう私。

私が高校を受験した時は、そんなにたくさんの選択肢がなかったし、
(田舎だったから、そもそも学校がそんなにない)
それに、『この程度の成績の人はこの学校に』という長年積み重ねてきた、
動かしがたいデータが存在していた。
そういうワケで、志望校にそんなに悩まなかった、というか悩む余地なし、
というカンジだったんだけど。

でも、私立におされて、ちょっと肩身の狭いカンジの今ドキの公立高校は、
それぞれに特色を出そうという試みもあって、学校ごとのカラーがあるらしい。
充実した高校生活を送るためには、自分に合ったカラーの学校に出会うコトがまず第一条件。
ココならがんばれる、と思えるかどうか。自分が好ましい、と思える雰囲気かどうか。
そして実際、文化祭を見に行ってみると、もってる雰囲気というのはその学校ごとにけっこう違う。

へ~おもしろいもんだなぁ、とちょっと感心。

でも考えてみると、学校の雰囲気を形作ってるのは、そこに所属している生徒達。
その人たちの姿を見て、居心地が良さそう、親しみやすいな、と惹かれて受験する中学生たちは、
同じ色を持ってる、もしくはその色に憧れる子ども達であるワケで。
そうやって、惹かれあって集まってきた、生徒達のまなざしやら汗やら涙やらを積み重ねて、
学校のカラーは出来ていくモノなんだろうな、と思うに至った次第です。

久しぶりに文化祭というお祭りにはじける高校生たちを見て、
まぶしくてちょっと切ない気持ちです。

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夏休みが終わって、4日がたちました。
日中はまだまだ蒸暑く、セミ達が競い合うように鳴き立てる日々ですが、
日が落ちると、どこからともなく虫の音が響いてきて、
ぐっと秋らしく感じるようになりました。

今年に入って、ずっとベクトルが外に向かってた私。
(あくまでも自分なりに、ですが。笑)
そろそろ、自分の内側に向けて
注意深くなってみようかな、と思う今日この頃です。

じっくり腰を据えて、お話を考えてみる、とか
新しいタッチを探す旅に出てみる、とか
集中して本をたくさん読んだり映画を観たり、とか。
デジタルのイラストレーションも、描いてみたい。

写真はよみかけの本。
平松洋子さんの本は、とっても好き。

平松さんは、フードジャーナリスト、という肩書きだから、
おのずと食べる事に関する文章が多いのです。
食べる事や、食にまつわる事、食をとりまく事、
平松さんの口を通って、胃袋に落ちて、通り抜けたモノ達すべてが、
平松さんの頭の中でステキな化学反応をおこして、
そうして出来た光の粒みたいなモノが、指のさきっちょから溢れ出る、
平松さんの文章は、私にとっていつもそんな印象。

それから、女優の片桐はいりさんの初エッセイ。
映画「かもめ食堂」のロケ地である、ヘルシンキで過ごした日々が綴られた作品ですが、
片桐さんの書く文章はとても上手で、読み始めるとすごく引き込まれてしまう。
それに中身はもちろんの事、装丁がとても素敵。
ちょっと机の上に置いておくだけでも、様子がとてもイイ。


外の雑音から少し距離をおいて、自分の内側に耳を澄ましてみる。
腰を据えて読みかけの本を読む。
その前にまず、家の中をちゃんと片付けて、居心地よくしなければ・・・

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