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夏休みが終わって、4日がたちました。
日中はまだまだ蒸暑く、セミ達が競い合うように鳴き立てる日々ですが、
日が落ちると、どこからともなく虫の音が響いてきて、
ぐっと秋らしく感じるようになりました。

今年に入って、ずっとベクトルが外に向かってた私。
(あくまでも自分なりに、ですが。笑)
そろそろ、自分の内側に向けて
注意深くなってみようかな、と思う今日この頃です。

じっくり腰を据えて、お話を考えてみる、とか
新しいタッチを探す旅に出てみる、とか
集中して本をたくさん読んだり映画を観たり、とか。
デジタルのイラストレーションも、描いてみたい。

写真はよみかけの本。
平松洋子さんの本は、とっても好き。

平松さんは、フードジャーナリスト、という肩書きだから、
おのずと食べる事に関する文章が多いのです。
食べる事や、食にまつわる事、食をとりまく事、
平松さんの口を通って、胃袋に落ちて、通り抜けたモノ達すべてが、
平松さんの頭の中でステキな化学反応をおこして、
そうして出来た光の粒みたいなモノが、指のさきっちょから溢れ出る、
平松さんの文章は、私にとっていつもそんな印象。

それから、女優の片桐はいりさんの初エッセイ。
映画「かもめ食堂」のロケ地である、ヘルシンキで過ごした日々が綴られた作品ですが、
片桐さんの書く文章はとても上手で、読み始めるとすごく引き込まれてしまう。
それに中身はもちろんの事、装丁がとても素敵。
ちょっと机の上に置いておくだけでも、様子がとてもイイ。


外の雑音から少し距離をおいて、自分の内側に耳を澄ましてみる。
腰を据えて読みかけの本を読む。
その前にまず、家の中をちゃんと片付けて、居心地よくしなければ・・・