こんにちは。
イラストレーターのタカタカヲリです。

半年ほど前から、仙台のタウン誌に掲載されている
「宮城の昔ばなし」の挿絵を描かせていただいています。

文章は佐佐木邦子さん。
小説家・シナリオライター、の肩書きを持ち、芥川賞候補にノミネートされたこともある方です。
『日本民話の会・みやぎ民話の会』会員で、民話探訪のために日々地域を訪ね歩いてられるそう。

やわらかい方言で綴られるその文章は、
お腹の中が暖かくなるような、素朴な優しさがあります。
そして、ぐっと大地を踏みしめるような、たくましさも感じるのです。

愚直に誠実に生きてきた人々によって、脈々と語り継がれてきた昔ばなし。
何百年も昔、東北での暮らしは、今と違ってそれはそれは厳しいものだったでしょう。
厳しい自然と対峙するのではなく、その厳しさをも引き受けて生きていく、
そんな覚悟の中からにじみ出てくるたくましさなのかな、と思うのです。

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「古河の母ぁ(こがわのががぁ)」
旅の雲水が、とある村に入り、みつけた無人の古寺。
座敷に入り込んで寝ていると、夜中に何やら庭先が騒がしい。
扉のすき間から覗いて見たものは、閻魔様に裁かれる亡者たちの姿だった…。